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【追記有】FFⅩ歌舞伎、初日観劇のネタバレ無し感想

下部に3月5日の追記あり。


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本日2023年3月4日(土)、新作歌舞伎「FINAL FANTASY Ⅹ」初日の幕が上がりました。


制作発表があった日からずーーーっと楽しみにしていて、

チケット発売日にすぐさま初日のチケットを購入して心待ちにしていた今日。


無事に観劇して来れたので、いちFFⅩファンとして超絶個人的なことも含めて、

ゆるゆる〜っと感想を書いて行きたいと思いまする。





まずは舞台の概要から。


3/4〜4/12まで、豊洲にある「IHIステージアラウンド東京」で上演されます。


この劇場は客席が360°まわる仕様になっていて、舞台が円形なので、

出演者目線になると上手下手分かりづらいからめっちゃ出ハケが大変そうw

お客さん目線だと、「なんか動いて楽しい。」



前半と後半に分かれていて、チケットは前後半の通しチケットだけじゃなく、

前半だけや後半だけ、という形でも取れます。


上演時間は約7時間。

前半12:00〜15:35(休憩2回)

後半17:30〜20:55(休憩1回)



7時間の舞台て…すごすぎひん…?


チケットはいちばんお安いB席でも通しだと19,800円なのですが、

12時から21時までというトータルの時間を考えるとお安いくらいなのかも。



それでも最安値で2万円のチケットはなかなかハードルが高かったです😂

まぁ、観に行ってからは「これが2万で観れるなら安い」と思えるようになったんですが。







感想を書く前に、超個人的な昔話から。



そもそもFF10が発売された当時(2001年7月19日)、私は8歳。

プレステも持ってなかったし、ゲームもポケモン以外やったことなかった。


近所のショッピングセンターのゲーム売り場で宣伝されていたFF10のPVを、

「映画みたいだなぁ…綺麗な映像だなぁ…」

とものすごく感動しながら親に「帰るで!」と呼ばれるまでずーっと見ていた記憶。



で、10歳手前?くらいになってプレステ2を買ってもらって、ようやく念願のFF10をプレイすることができるように。


ちなみにこの時親にソフトを買ってもらったんですが、

バージョンがあるなんて知らずにインターナショナル版を買ってしまい、

小学生ながらに英語音声で字幕読んでプレイしてたな。笑

洋画のようで雰囲気があって、それはそれでよかった。



でもそれまでポケモンしかやってこなかった小学生にいきなりFF10は難しすぎて、

いろんなボスでつまづいてしまいその頃は結局クリアできず…


仕方がないのでお小遣いを貯めては攻略本を買い、読み込み、ストーリーだけは完全把握。笑

めちゃくちゃいい物語やんか…とさらにだいすきになり、

お年玉で買ったサントラを聴き続け、誕生日にはカードをボックスで買ってもらって、

どんどんとその世界にのめりこむのでした。


(でもゲームはクリアしていないw)



ただ残念なことにその頃すでにゲーム発売からある程度経っていたので、

関連グッズも置いてあるところは限られていたし、あってもお小遣いではなかなか買えなかったし、イベントなんかは皆無で、、、


攻略本の表紙をカラーコピーして部屋に飾っていたな…笑

習っていたピアノ教室ではバイエルじゃなくてFF10のピアノ本を教材にしてもらっていたな…


諸々、思い返すと懐かしい。



で、その後進んだ音楽の道でもFF10の音楽が自分の根っこにあることを実感したり。

まあその話は今は置いておいて…




FFⅩ-2ももちろん買ったけどクリアはできず(キューソネコカミに頼りすぎた)、

リマスター版が出てPSVitaで買ったときも結局つまづいてクリアは出来なくて(ゲーム下手)、

自分でクリアすることは諦めて…笑


その頃はYouTubeでもいっぱい動画が出ていたので、プレイ動画を観て号泣してました😂



まぁこんな感じで、小学生の頃からだいすきで憧れだったFFⅩの世界。



発売から20年以上が経った今、まさかまさか、

生で、舞台で、大音量で、大迫力で、さらには歌舞伎で!!!!

FFⅩの世界に浸れる日が来るなんて!!!!!



もうその事実だけで胸いっぱい、嬉しくて嬉しくて、この日が楽しみで仕方なかったです。



「昔の映画をまた映画館で上映します」

「昔の舞台を再演します」

とかいうのも嬉しいよ、

「この作品が大画面大音量で、映画館で観れるなんて!」

「また生で観れるなんて!!」

って感動するの、めっちゃわかる。


だけどよ、だけど、今回のFFXの場合は、

新たにイチから舞台化、劇場もIHIステージアラウンド東京っていう攻めた箱、

音楽もアレンジが変わってて、そしてなんといっても「歌舞伎」!!!!



あるものを出すだけじゃなくて、「今回のために」という要素が多すぎて、

上演されるにあたっての感動がより大きかった。



ほんと、尾上菊之助さんが企画を出してくださったこと、

そして多くの方のおチカラでこの歌舞伎作品化が実現したことに心から感謝です。


いちファンとして、20年越しにこの世界に浸れたことがとっても嬉しい。

本当にありがとうございます。





作品への思いみたいなものがあまりにも長くなりすぎたけど、そろそろ今日観に行った感想を。

(ネタバレ無しに書くので、演出についての細かいこととかは省きます)



えーと、色々あるんやけどまずは「原作愛をものすごく感じた」ところに感動しました。


演者の皆様がほんとキャラクターのままだったのよ。


私は観にいくまで公式さんの出していたメインビジュアル以外、動画や写真はいっさい見ないようにしていました。


歌舞伎なのでもちろん男性が女性キャラを演じることはわかっていたので、

正直なところ少し不安もあったんですが、今となってはプロの皆様相手にそんなこと一瞬でもよぎってしまったことが恥ずかしい😇


どのキャラクターも原作に忠実な声のトーンで、喋り方や語尾の処理、息の使い方もそっくりでした。

もちろんもともと持っている声帯は違うし歌舞伎寄りなシーンもあるので「全く同じ声」ではないけども、限りなく近い質を再現しようとしてくれていたので嬉しかった。


もしかしたらこれから観る人の中には、上演始まってすぐの間は自分の知っているキャラクターとのギャップを感じることがあるかもしれない。

けど、観ているうちにそのギャップは消えると思う。


目の前で動くその人こそが、そのキャラクターになってくる。だんだんと。



2.5次元作品は私も仕事柄たまに観に行きますが、原作への思いが強いほどいろんな部分が気になって「なんか違う」って思ってしまうことが多いんやけど。


今回はそもそも